2013年1月2日水曜日

覚悟ということばを人生で最初に 認識したときのこと



覚悟ということばを一番 頭にやきつけたのは 海老先生の授業。
乃木将軍自刃の話。
というより 乃木将軍の奥様が一緒に自刃された話。




出でましてかへります日のなしときくけふの御幸に逢ふぞかなしき




という歌を残して自刃している。

首をつったり 切腹したりすると 脱糞するので きちんと綿をおいどの穴につめておいた
という話を海老先生に聞いて 覚悟というものはそういうものか とおもったのです。


覚悟はたとえ頭でしていても 体は覚悟を裏切る可能性がある そういうふうに思ったのです。



そして その可能性を知り尽くして 前に進んでいくということが覚悟なのだと。


スペインに移住するにあたって覚悟したかどうか。
けっこう難しい質問です。
なんといってもちゃらんぼらんですから。


たぶん きちんと綿を穴につめこんでいたからよかったのだと思います。
綿は 子供たちです。
子供連れで行くのはたいへんでは ありませんか と 当時何度か訊かれました。
体と心 メンタリティ。
これは 理性だけでは どうにもならない。このことを知って初めて
覚悟について 語れるし 覚悟できるのだと思います。
覚悟は おいどの穴に綿をつめること。
とりあえず におわないように。
覚悟っていうのは 必ずしもかっこいいことではなく
ものすごくかっこ悪い自分を認識することなんだと思います。

それにしても 乃木将軍のおくさんになるっていうのは たいへんですね。
ほんとに覚悟がいることだと思います。
明治天皇崩御で夫とともに自刃することができるか・・・ 
できないと思います。


2 件のコメント:

  1. 読んでいて
    覚悟って言う言葉 もしかして
    今の時代で リアリティを失いつつあるのかなと
    思った。

    乃木将軍の時代や武士の時代ではこの言葉って
    すごく生き生きしていた気がする。

    今はいろんなリスクが回避され修復される
    世の中になって
    人間の意識が 

    なんとかなるって今の世の中

    っていう思考になってしまっている
    気がした。

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  2. 私は覚悟ができるかどうかはまた別の問題として
    母が33のときうまれて
    また母は 祖母が41で生まれて
    つまり 祖母は明治の女の人なんです。明治がまだ
    体に何となく残ってるから 
    そして この話をしてくれた先生も まあ似たような感じで どこかに
    明治を引きずってるんですね。 きっと。

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