2013年1月21日月曜日

国際結婚を考察 どちらでもない国に住んでる編

こんにちは かそるらさん

俳句推敲してる場合じゃなかった。

先週 42に歳が繰り上がってしまったりしてなかなかのぞく時間が
ありませんでした。


うんうん こういう考察してみたい。


ご存知の通り 
私は 自分の国でもなく 夫の国でもない
日本でもスペインでもない場所に住んでいるので
3番目が当てはまります。

この場合の すぐ頭に浮かぶ まず いい事。
それは 言語環境です。

子どもがバイリンガル または トリリンガルに育ちやすい。

例えば 1の母親と同じ国である日本に住んでいる場合と
2の父親と同じ国であるスペインに住んでいる場合のように
片親の言語が 環境で使われている言語と一致すると
子どもはその言語が強くなりがちです。

それは納得しやすいですよね。

私の回りの日仏カップルの子どもたちも 
幼児期はお母さんの言葉である日本語を話していても
歳を追う毎にフランス語が強くなって行く傾向が見られます。

一向にフランス語が強くならなかったらどうしよう
うちの子 っていう反対方向の心配は抱えながらも
日本語はまずまず残ることは確信しています。
(ひとつ特筆すべき事がありました。夫は日本語が達者なので
うちの家庭での第一言語は日本語です。第二言語は夫の母語であるスペイン語、一番話されないのがフランス語です。)

これは 母親である私にとっては少なからず心安らぐ話です。
思春期を迎えた子に ろくに聞き取れやーしない
若者フランス語でまくしたててこられる図はあまり想像したくないですので。

あとは 言葉と同じ意味で
文化についても どっぷり母親 または 父親の文化に浸かってしまう
ことは ないかも
これは いいのか悪いのか分からない。
アイデンティティ的にどうなんだ と言われれば。
ねえ、 よくないかも....
ただ子どもが どちらかの文化に偏ると 片方の親がちょっぴり寂しい思いを
するかもしれない。あくまで 予想ですが。
そういう意味では第三の国に住むのは両親にとってフェアです。

ここまでをまとめると
3番目のケースは
上手く行けば コスモポリタン
失敗すると 根無し草

今 ぞくっ としました。


次に3番目のケースの苦労。
これには 事欠きませんよ。
まず、わたしの滞在許可証。
2005年夏にフランスに入って、滞在許可証を得たのは2007年の春。
2007年と言えば息子が産まれた年です。
妊娠後期に 朝7時前から行列に並ぶのはごめんでした。

幸いそれには至りませんでしたが
この間 どんだけ気を揉んだか のど元過ぎても忘れてません。

まず、例外的なカップル(フランス人との結婚によるビザ申請ではない)なので
普通の公務員はどういう手続きを踏んだらいいか知らないわけです。
一方私たちも フランスの常識とか 物事の進め方 を
知らない訳です。フランス人じゃないから。だから要らぬ心配も相当したと思います。

とにかく面倒くさいうえに重要な手続きには
とことん振り回されました。

ちなみに 夫はスペインにいながら学校の勉強はフランス語だったので
言葉はかなり操れる方です。でも 言葉じゃないんですよ。

円滑に社会生活を送る為に必要な物は。


もう 今は慣れたけど
どちらでもない国に住む
それは いつもぴりぴり緊張している 安らげない状態です。


たまに夫の実家に帰ると
ただ 夫の国だというだけで
大きな安心感を感じました。
いっしょに町を歩いていても 我が物顔だったと思う 私。


フランスでは 二人で歩いていても いつも旅行者のような
不安な気持ち がつきまとっていました。


とうとう フランスにも根を張って来たけど

すっごく 大変でした。ここまで。









2013年1月16日水曜日

国際結婚をちょっと考察したいと思います。

国際結婚の場合た
実際は 普通に結婚しても 同じようなものかもしれないけど
とりあえず
国際結婚の場合
日本人女性と という場合のみで考えていきます。
あんまり色々考えると複雑になりすぎるので。

で 日本に住む場合
  夫の国に住む場合
  どちらの国でもないほかの国に住む場合

という三種類の場合があります。

で どれが一番楽か 今回考えてみたいと思うのですが。
どうでしょう。

私は夫と日本で知り合って 娘が四歳になるまで 日本に住んでいました。
だから 公園デビュー だってしてるんです。
自慢します。
おーやまさん。
その後 夫の出身地 マドリッドを経て このカソルラに住んでいます。

たぶん 日本に住んでいると 実家に帰るのもらくだし(今は母はこっちに引っ越してきましたが) 結婚前の友達にも会えるし 図書館がある。 日本の図書館は最高。 本屋がある。
おいしいものが好きなものが喰える。 子供の勉強も教えやすい。 あと もっと色々 メリットってありますよね。たぶん。
でも スペインに引っ越そうって決心したのは わたし。
なぜ? やっぱり 子供のことがあったからかな。
ハーフはとりあえずかわいいことになってるから
女の子の友達の横にいると
「あら マリアちゃん やめて。 うちの子のブスがめだつ。 やだー。」っていう
ママ友(と言っても そんなに親しくない公園のお友達)の言葉に あきちゃった
というか うちのめされた というか そんなにすごいことでもないけど
こんなんじゃ ちょっとまずいのではないか そう思ったのです。
で 子育て というポイントだけに絞ると スペインの方が住みやすい。
子連れの女性に優しいし。 ただ 教育 という ポイントはどうかなー。
基本はどこでも同じですね。 やはり 家できちんとするしかない。
子供がらみ以外で見ると。 外国人として生活するのは たぶん らくです。
特に ちょっとずれている日本女性の場合はね。

で おーやまさんの場合 フランス。 いかがでしょうね。
フランスに住む というのは 旦那様にとっても 決心が必要なことだったのでしょうか。
スイスで食べるハモン・セラーノはいまいちなんだよねーって スイス在住スペイン人が言っていたから 食べ物に対する郷愁は同じくらい? 

ちょっとテーマが書ききれてないのですが なんとなくこんな感じで話題を広げていきましょう。

でもね 公園デビューしたのよね。 しみじみ。
断乳とかおむつトレーニングとか 子育てのことばも覚えたし。
でも断乳って すごいことばだとおもいませんか?

2013年1月11日金曜日

橋の落とし方

明けましておめでとうございます。
今年が みなさまにとって 幸多からんことを
お祈り申し上げます。

今週7日から息子の幼稚園が始まったのに伴って 先週末日本への一時帰国から
戻って参りました。

戻って来て いつもついやってしまう事。
時差ぼけで疲れ気味でありながら
つい料理に力を入れてしまう。

つまり
日本で食べた料理と張り合ってしまう。

こっちだって そんなに悪くないぞ
と自分を納得させたいために。
こっちの生活を 肯定したいがために。


村上春樹さんが言っていたけど
料理というのは空気付き で、ある場所で食べたものは
異なる場所で食べても同じ味わいにはどうしてもならない
という話。
聞いた事がありますか。
私は全面的に賛成するんだけど
だから材料も揃わないのにここで和食を作ったって
無駄な抵抗であり そのうえ空気付き なんだから
日本で食べる和食に叶うはずもない。

ということは
ここにある材料でここの料理を作らないと
太刀打ちできないのだけれど
でもやっぱり コシードの出がらしの肉に
スーツケースに忍ばせて来た
ポン酢をつけて食べてしまうんです。

そして敗北感を味わうのです。


時差ぼけが残っている間は
自分がどこにいるのか
心の一部はまだ日本にいるような
うすら悲しい感覚があって
嫌です。


”おい、橋は落としたか

橋を落とさなければ どこにも行けなくなってしまうぞ”

ふふ 村上ワードの連続。

ぼっ

私も心の中で 橋を落として
今あるフランスの生活に
集中しなければ。


でもね
これも覚悟と同じで
橋の落とし方をよく知らないんです
私はまだ。

2013年1月8日火曜日

ピアノの階段を上ってね。

すっごい問題を抱えていても
それを 直接どうしよう とかしないで
ちがった方法で 対峙してみたほうがいいかも
とか
そういうことを色々 考えさせるビデオです。

ピアノの階段




ろばに無理矢理 水を飲ませようとしても無理。
飲みたくないときは ぜったい飲まない。
そして 飲みたくても のどが ものすごく乾いていても
実は ものすごく 神経質なろばくんは
けっして汚い水は飲まない。

2013年1月2日水曜日

覚悟ということばを人生で最初に 認識したときのこと



覚悟ということばを一番 頭にやきつけたのは 海老先生の授業。
乃木将軍自刃の話。
というより 乃木将軍の奥様が一緒に自刃された話。




出でましてかへります日のなしときくけふの御幸に逢ふぞかなしき




という歌を残して自刃している。

首をつったり 切腹したりすると 脱糞するので きちんと綿をおいどの穴につめておいた
という話を海老先生に聞いて 覚悟というものはそういうものか とおもったのです。


覚悟はたとえ頭でしていても 体は覚悟を裏切る可能性がある そういうふうに思ったのです。



そして その可能性を知り尽くして 前に進んでいくということが覚悟なのだと。


スペインに移住するにあたって覚悟したかどうか。
けっこう難しい質問です。
なんといってもちゃらんぼらんですから。


たぶん きちんと綿を穴につめこんでいたからよかったのだと思います。
綿は 子供たちです。
子供連れで行くのはたいへんでは ありませんか と 当時何度か訊かれました。
体と心 メンタリティ。
これは 理性だけでは どうにもならない。このことを知って初めて
覚悟について 語れるし 覚悟できるのだと思います。
覚悟は おいどの穴に綿をつめること。
とりあえず におわないように。
覚悟っていうのは 必ずしもかっこいいことではなく
ものすごくかっこ悪い自分を認識することなんだと思います。

それにしても 乃木将軍のおくさんになるっていうのは たいへんですね。
ほんとに覚悟がいることだと思います。
明治天皇崩御で夫とともに自刃することができるか・・・ 
できないと思います。